CSS

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スタイルシート言語Web開発フロントエンドレイアウトデザイン

スタイルシート言語

CSS（Cascading Style Sheets）

概要

CSSは、HTMLで構築されたWebページの見た目やレイアウトを制御するためのスタイルシート言語です。HTMLが構造を担当し、CSSが装飾を担当するという役割分担により、Webページの保守性と拡張性を向上させます。

詳細

CSSは1996年にW3Cによって標準化されて以来、Web開発において不可欠な技術として発展してきました。セレクタを使用してHTML要素を指定し、プロパティと値のペアでスタイルを定義します。カスケード（継承）の概念により、効率的なスタイル管理が可能です。

現在のCSS3では、フレックスボックス、グリッドレイアウト、アニメーション、トランスフォームなどの強力な機能が追加され、モダンなWebデザインの実現が可能になっています。レスポンシブデザインのためのメディアクエリも標準機能として提供されています。

書き方の例

基本的なセレクタとプロパティ

/* 要素セレクタ */
h1 {
    color: #333;
    font-size: 2rem;
    margin-bottom: 1rem;
}

/* クラスセレクタ */
.container {
    max-width: 1200px;
    margin: 0 auto;
    padding: 0 1rem;
}

/* IDセレクタ */
#header {
    background-color: #f8f9fa;
    border-bottom: 1px solid #dee2e6;
}

フレックスボックスレイアウト

.flex-container {
    display: flex;
    justify-content: space-between;
    align-items: center;
    gap: 1rem;
}

.flex-item {
    flex: 1;
    padding: 1rem;
}

グリッドレイアウト

.grid-container {
    display: grid;
    grid-template-columns: repeat(auto-fit, minmax(300px, 1fr));
    gap: 2rem;
    padding: 2rem;
}

レスポンシブデザイン

/* モバイルファースト */
.card {
    width: 100%;
    padding: 1rem;
}

/* タブレット以上 */
@media (min-width: 768px) {
    .card {
        width: 50%;
        padding: 1.5rem;
    }
}

/* デスクトップ以上 */
@media (min-width: 1024px) {
    .card {
        width: 33.333%;
        padding: 2rem;
    }
}

アニメーション

@keyframes fadeIn {
    from {
        opacity: 0;
        transform: translateY(20px);
    }
    to {
        opacity: 1;
        transform: translateY(0);
    }
}

.animated-element {
    animation: fadeIn 0.5s ease-out;
}

.hover-effect {
    transition: all 0.3s ease;
}

.hover-effect:hover {
    transform: scale(1.05);
    box-shadow: 0 4px 8px rgba(0, 0, 0, 0.2);
}

変数（カスタムプロパティ）

:root {
    --primary-color: #007bff;
    --secondary-color: #6c757d;
    --border-radius: 4px;
    --spacing-unit: 1rem;
}

.button {
    background-color: var(--primary-color);
    border-radius: var(--border-radius);
    padding: var(--spacing-unit);
}

メリット・デメリット

メリット

構造と装飾の分離: HTMLの構造とCSSの装飾を分けることで、保守性が向上
再利用性: 一つのCSSファイルを複数のHTMLページで共有可能
レスポンシブデザイン: メディアクエリによるデバイス対応が標準機能
豊富なレイアウト機能: フレックスボックス、グリッドによる柔軟なレイアウト
アニメーション機能: JavaScriptを使わずにアニメーション効果を実現
学習コストが低い: 基本的な記法は理解しやすい

デメリット

ブラウザ互換性: 古いブラウザでは新機能が使用できない場合がある
カスケードの複雑さ: 継承と詳細度の理解が必要
大規模プロジェクトでの管理: CSS Modulesやスタイルコンポーネントなどの追加手法が必要
JavaScript連携の限界: 動的なスタイル変更にはJavaScriptが必要

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