C++ ロギングライブラリ

C++のロギングライブラリは、高性能と低レベル制御を提供します。spdlog、glog、Boost.Logなどは、ヘッダーオンリー実装、マルチスレッド対応、ゼロオーバーヘッドなど、システムプログラミングとゲーム開発に適した機能を提供します。

主な特徴

  • 多様な出力レベル
  • 構造化ログ
  • 高性能
  • 多様な出力先
  • 豊富なエコシステム

代表的なライブラリ

  • Pino: 超高速JSONロギングライブラリ
  • Winston: 最も汎用性の高いロギングライブラリ
  • Bunyan: 構造化JSON中心のロギングライブラリ
  • Morgan: Express.js専用のHTTPロギングミドルウェア

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C++ ロギングライブラリ GitHub Star 比較
No名前GitHub Stars説明トレンドライセンスタイプ公式サイト
1spdlog⭐ 26.8kC++向けの超高速ロギングライブラリ。ヘッダーオンリーで依存関係なし、優秀なfmtライブラリを使用した豊富なフォーマット機能を提供。マルチスレッド対応、ローテーション・日次ログファイル、カラーコンソール出力、バックトレースサポートを搭載。2025年C++ロギングライブラリのパフォーマンスリーダー。ベンチマークで他のライブラリより大幅に高速(0.302秒 vs 他の1秒以上)。ヘッダーオンリー設計により導入の容易さが評価され、モダンC++プロジェクトでの採用が急増中。MITHeader-only Library公式
2Google glog⭐ 7.3kGoogleによる堅牢なC++ロギングライブラリ。クラッシュハンドリング機能(SIGSEGV、SIGILL、SIGFPE等)を持つ唯一のライブラリとして特徴的。シンプルで堅牢なスタンドアローンアプリケーション向け。G2logの後継として開発された。2025年でもクラッシュハンドリングが必要なアプリケーションでの唯一の選択肢として重要な地位を維持。システムレベルのソフトウェアや高信頼性が求められる環境での需要が継続。Googleエコシステムとの親和性により一定の支持を保持。BSD-3-ClauseSystem Library公式
3Boost.Log-Boostライブラリ群の一部として提供される包括的なC++ロギングフレームワーク。高度なカスタマイズ性とエンタープライズレベルの機能を提供。複雑な要件に対応できる強力な設定オプションと拡張性を持つ。2025年でも大規模で複雑なC++プロジェクトでの選択肢として評価。Boostエコシステムの信頼性と成熟度により、エンタープライズ環境での採用が継続。設定の複雑さにより小規模プロジェクトでは敬遠される傾向。Boost Software LicenseFramework Library公式
4Easylogging++-高性能で拡張可能な軽量C++ロギングライブラリ。カスタマイズ可能なフォーマット、クラス・サードパーティライブラリ・STLコンテナのロギングサポート、スレッドセーフ設計を提供。使いやすさと機能性のバランスが特徴。2025年で中規模プロジェクトでの採用が安定。spdlogほどの高速性はないが、設定の容易さと機能の豊富さにより、バランスの取れた選択肢として評価。学習コストの低さが新規プロジェクトでの採用理由となっている。MITFeature-rich Library公式
5Apache log4cxx-Apache財団によるJava log4jのC++移植版。Java開発者に馴染みのあるAPI設計と設定方式を提供。アペンダー、レイアウト、フィルター等の概念をC++に適用した伝統的なロギングフレームワーク。2025年でもJava背景を持つ開発チームでの採用例が存在。小規模・趣味プロジェクトでの推奨例もあるが、モダンなC++プロジェクトでは他の選択肢が優先される傾向。メンテナンス性と最新機能の面で課題が指摘されている。Apache-2.0Apache Framework公式
6G3log-非同期でクラッシュセーフなC++ロギングライブラリ。高いパフォーマンスとシステム安定性を重視した設計。クラッシュ時でもログの損失を防ぐ機能と、非同期処理によるアプリケーションへの影響最小化を特徴とする。2025年でもシステム信頼性が重要な組み込みシステムやリアルタイム処理において一定の需要を維持。非同期処理とクラッシュセーフ機能により、ミッションクリティカルなアプリケーションでの選択例が継続している。UnlicenseAsynchronous Library公式