Go ロギングライブラリ

Go言語のロギングライブラリは、シンプルさとパフォーマンスを重視しています。Zerolog、Zap、Logrusなどは、ゼロアロケーション、構造化ログ、高速な処理を特徴とし、マイクロサービスやクラウドネイティブアプリケーションに適しています。

主な特徴

  • 多様な出力レベル
  • 構造化ログ
  • 高性能
  • 多様な出力先
  • 豊富なエコシステム

代表的なライブラリ

  • Pino: 超高速JSONロギングライブラリ
  • Winston: 最も汎用性の高いロギングライブラリ
  • Bunyan: 構造化JSON中心のロギングライブラリ
  • Morgan: Express.js専用のHTTPロギングミドルウェア

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Go ロギングライブラリ GitHub Star 比較
No名前GitHub Stars説明トレンドライセンスタイプ公式サイト
1log/slog (Standard Library)⭐ 130.5kGo 1.21で導入された標準ライブラリの構造化ロギング機能。外部依存関係なしでプロダクション対応の高性能ログ機能を提供。機能とシンプルさの優れたバランスにより、新規プロジェクトでの推奨選択肢。2025年Go 1.21以降の新規プロジェクトでの第一選択肢として急速に定着。標準ライブラリのため長期サポートが保証され、多くの開発者がslogを使わない理由として「プロジェクト開始時にslogが存在しなかったため」と回答。BSD-3-ClauseBuilt-in Framework公式
2Logrus⭐ 25.4kGoの古参ロギングフレームワークの一つ。豊富な機能セットとコミュニティサポートにより2025年でも関連性を維持。しかし、高性能アプリケーションでは実用的な選択肢ではなくなっているが、機能の豊富さを重視する場合には有効。2025年でも既存プロジェクトでの継続使用は見られるが、新規プロジェクトでの採用は減少傾向。機能重視のプロジェクトでは依然として選択される場合があるが、パフォーマンス面での制約により、高負荷環境では敬遠される。MITTraditional Logger公式
3Uber Zap⭐ 23.4kUberが開発した高性能で構造化されたレベル付きロギングライブラリ。67 ns/op、0アロケーションの性能とZerologに匹敵する速度を実現。カスタマイズ性においてZerologを上回り、Goエコシステムで人気。2025年でもGoコミュニティでの人気を維持し、高性能要件とカスタマイズ性が必要な場面での選択肢として支持。エンタープライズ環境での実績とUberの継続的なメンテナンスにより、信頼性の高い選択肢として評価。MITStructured Logger公式
4Zerolog⭐ 11.6kGoで最も高速な構造化ロギングフレームワーク。35 ns/op、0アロケーションの優秀なパフォーマンスを実現。CrowdStrike等の企業で採用され、ベンチマークでほぼ全シナリオで最高速度を記録している。2025年高性能アプリケーションでの最有力候補として地位を確立。ナノ秒レベルでの性能が重要なシステムでの採用が継続。Zapと並んで高性能要件がある場合の標準的な選択肢として評価されている。MITZero-allocation Logger公式
5log4go⭐ 137Java log4jからインスパイアされたGoロギングライブラリ。Java開発者に馴染みのある設定方式とAPI設計を提供。アペンダー、レイアウト、フィルター等の概念をGoに適用した伝統的な構成ベースのロギングフレームワーク。2025年でもJava背景を持つ開発チームでの選択例が存在するが、現代的なGo開発では他の選択肢が優先される傾向。メンテナンス性と最新のGo慣例への対応で課題があり、新規プロジェクトでの推奨度は低い。BSD-3-ClauseConfiguration-based Logger公式