ビルド自動化ツール

ソフトウェアビルドプロセスを自動化するツールの一覧です。MavenやGradle、Webpackなどの主要なビルドツールを比較できます。

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1Apache MavenJava向けの自動ビルドツール。XMLベースの設定でプロジェクトのライフサイクル管理とコンパイル、テスト、パッケージング、デプロイメントを自動化。Java開発の標準ビルドツールとして確固たる地位。Gradle台頭により新規プロジェクトでのシェアは減少も、レガシープロジェクトでは継続利用。Apache 2.0Java公式
2GradleGroovy/KotlinベースのビルドツールとしてMavenの後継として登場。柔軟性と高速性を兼ね備え、Android開発の標準ツール。現代Java開発とAndroid開発で急速に採用拡大。高速ビルドとスクリプトの柔軟性で新規プロジェクトでの選択率が高い。Apache 2.0Java
Kotlin
Groovy
公式
3WebpackJavaScript用のモジュールバンドラー。複数のファイルを1つにまとめ、最適化を行う。React、Vue.jsなどのモダンフロントエンド開発で標準的。フロントエンド開発のデファクトスタンダード。ViteやParcelなど新世代ツールの台頭があるも、複雑な設定が可能な点で依然重要。MITJavaScript公式
4Vite高速なフロントエンド開発ツール。ES modulesを活用した高速な開発サーバーとRollupベースの高速ビルドを提供。Vue.js作者により開発され、高速性でフロントエンド開発者に急速に普及。Webpackの複雑さを解決する次世代ツールとして注目。MITJavaScript
TypeScript
公式
5GruntJavaScriptタスクランナー。JSON設定でタスクを定義し、ファイルの圧縮、コンパイル、テストなどを自動化。現在は他ツールに置き換えられつつある。初期のJavaScriptビルドツールとして重要な役割を果たしたが、webpackやgulpの登場により使用率が大幅に減少。MITJavaScript公式
6Gulpコードベースのタスクランナー。ストリーミング処理により高速なビルドを実現。Gruntより直感的で柔軟なタスク定義が可能。一時期Gruntから移行が進んだが、webpackやViteなど統合ツールの普及により使用頻度は減少傾向。MITJavaScript公式
7CMakeクロスプラットフォーム対応のビルドツール。C/C++プロジェクトのビルドシステム生成に特化。複雑なプロジェクト構成にも対応。C/C++開発において標準的なビルドツールとして定着。オープンソースプロジェクトから商用製品まで幅広く採用されている。BSDC
C++
公式
8GNU MakeUnix系システムの伝統的なビルドツール。Makefileに記述されたルールに従ってファイルの依存関係を管理し、必要な部分のみをビルド。歴史あるツールとして多くのプロジェクトで継続利用。シンプルな仕組みゆえに学習コストが低く、小規模プロジェクトで重宝されている。GPL v3C
Unix Shell
公式
9BazelGoogleが開発した大規模プロジェクト向けビルドツール。増分ビルドと分散ビルドにより、大規模コードベースでも高速なビルドを実現。Google内部で使用されているツールのオープンソース版。大企業での採用が増加しているが、学習コストの高さが課題。Apache 2.0Multi-language公式
10MSBuildMicrosoftの.NET向けビルドプラットフォーム。Visual Studioと統合され、.NETプロジェクトの標準ビルドツールとして機能。.NET開発において必須のツール。.NET Coreのクロスプラットフォーム対応により、Windows以外の環境でも利用可能になった。MITC#
.NET
公式